ひさしぶりに観たフランソワ・オゾン監督作品。
具体的にどうと言うストーリーはない映画。50代の夫婦の話なのだが、
自分は主演のランプリングがダメだった。あの目が…。
オゾン監督は観客に好き勝手に解釈させる手法が好きだが、そのせいか映画自体にどうでもいい雰囲気が漂う。なんか投げやりな感じなんだよね。平凡な夫婦を平凡な演出で撮ると観てる方がツライ。
その辺はクシシュトフ・キェシロフスキ監督の方が巧い気がする。
特にラストシーン…。あまりにも陳腐と言うか、いい加減と言うか…何やら資金不足だったと言う話も聞くが、もうちょっと何か欲しかった。案外監督本人も不本意な終わり方と思っているのかもしれない。
「あなたには重みが無いのよ」
というランプリングの台詞がこの映画そのものも象徴しているような気がした。
というわけで、最新作スイミングプールも同じランプリング主演らしいので自分はパス。(笑)
同じようなテイストの(?)映画(監督)だったら、前述のクシシュトフ・キェシロフスキ監督の「トリコロールシリーズ」の方が自分は好きだ。 特に「赤」が好きだね。
PR